母がアルツハイマー型認知症と診断されたのが2018年のこと。当時77歳。脳のCTで海馬の部分に委縮がみられるとのことで典型的なアルツハイマーとの診断でした。 2024年になり先日母が83歳の誕生日を迎えました。認知症を発症して6年ですが、かなり病気の進行を食い止められており、現在6年前とほとんど変わらない状態を保てています。一時はかなりよくなった感じもありましたが、老化もあるのか一進一退ではあります。この「認知の風」シリーズでは、母が発症してからこの6年の経緯、そしてこれからを時間を追って順番にお話していければと思っています。 デール・プレデセン氏のリコード法というのを本で読みまして、かなり難しくてどこまできちんと理解できているかわかりませんが、その他の情報も踏まえて我流で色々と健康法を実践をしています。 とにかく大切なことは食事と運動だと思うのですが、特に「血糖値を急激に上げない」というのがこの病気に対して非常に重要だと考えています。認知症はアミロイドベータの脳細胞への付着が原因です。このアミロイドベータの分解にインスリンが関わっているという説があります。そう、血糖値があがったときに分泌されるインスリンです。イメージ的には血糖値を急激にあげてしまうと、そっちにインスリンがとられてアミロイドベータにはいかないという感じ。糖尿病でもの忘れが出るというのもこのインスリンの影響ではと思うんですね。 実際どうしているかというと「空腹時に高GI食品をとらない」です。GI値とは血糖値をどれだけ上げやすいかを数値化したもので、ネットですぐに検索可能です。特に朝が一番空腹が大きいので、朝起きて最初に食べるものがとても重要です。うちは朝起きたら、糖質5%程度までの野菜ジュースか豆乳を飲んでから、続いて野菜や卵を食べ、最後に炭水化物をとるようにしています。 今が健康なら食べるものを変える必要はないと思うんです。食べるものではなく食べる順番は確認してみていただければと思います。日本の懐石料理やフレンチのフルコースなんかも最後にご飯やパンが出ます。ちゃんと考えられているんだなあという感じですよね。「血糖値を急激に上げない」というのは、認知症だけではなくその他多くの病気にも有効な健康法かと思います。 毎週土曜か日曜で1週間に1回の投稿を心がけておりますが、このシリーズは2週に1回ペースで投稿できればと思っています。スローペースですがよろしくお願いします。
目次
コメント