第11話 2度目の妊娠

 体外受精で卵がとれなくなってしまっている状況と、体外受精時のホルモン剤の投与が体に負担になってしまっていることを考えて、体外受精はあきらめ、人工受精のみで不妊治療を続けることにした。正直あきらめどきだったのかもしれないけど、あきらめはなかなかつかなかった。1度妊娠したことで、少しは妊娠しやすくなったのではないかという期待もあったと思う。
 とにかく筋肉量を増やして体温をあげることを心がけた。ヨガでは筋肉はつかないなと、スクワットと腕立て伏せを追加、といってもそんなに回数はできないもんで、スクワット20回に腕立て伏せ10回くらいかな。とにかくできる範囲でやってみた。あと冷たい飲み物はとにかく飲まない、靴下を履く、そして何よりヨモギ蒸しを月1回ペースで受けた。私は1回3000円のところで受けていたけど、2000円とか他にも色々あるよう。
 その成果か、35℃台だった体温が、36.5℃近くになってきた。寝ているときは体温が0.5℃下がるとのことで、寝ているときに36℃以上を保つためには基礎体温が36.5℃以上が好ましいとのことで、そこまでなんとか持っていけるようになってきた。
 そしてやってきました2度目の妊娠! 人工受精での妊娠。妊娠できる体になれば体外受精でもなんでも関係なく妊娠できるんだと実感。自分のやってきたことが間違いじゃなかったといってもらえてるようで、希望を感じてとにかくうれしかった。6週目の確認で成長もとまっておらず、正常であることも確認できて、1回目の妊娠より進歩もしていた。
 妊娠できる体だったら体外受精までしなくてもいいって書いたけど、勿論極論すれば妊娠できる体だったら自然に妊娠するはずじゃないかとなる。その通りとは思うけど、精子は膣内を移動するときに多くが死んでしまうので、それを考えると、子宮の入口に直接精子を注入する人工受精の方が自然妊娠よりはだいぶ確率は高いんじゃないかと思う。別に人工受精を売り込むわけじゃないけど、お値段も1-2万円程度と体外受精に比べれば破格だし。
 ただ生活をあまり変えていなかった。動くときはゆっくり動くとか、お腹に力を入れてはいけないということだけは心がけていたけど、普通に仕事に行き、普通にご飯を作って洗濯して掃除していた。週末には買い物とか普通にお出かけもしていた。お腹に力を入れてはいけないということは、トイレで特に大便をするときにも力を入れてはいけないのかと思って、子供のいる友達に聞いてみたら、「大便のときは複式呼吸をするのがお勧め」と言われた。なるほど。お腹に空気を入れてそれを自然に出すだけで腸には圧力がかかるけど、お腹に力を入れるというほどにはならない。ウンコのときは複式呼吸でいくことにした。
 今から考えると、仕事もだけど、掃除が一番よくなかったと思う。軽い掃除機は使っているものの、掃除機をかけるのはお腹に負担になっている気がする。仕事はデスクワークが多くてずっと座ってはいるからそれほど負担にはなっていないのではと思っていたけど、でもこれもストレスにはなっていたのかな。
 6週目を迎える間もなく、私は流産した。お腹の痛みはそれほど激しくなかったけど、トイレに行ったときに塊のような形で出血をした。え?と思ったけど、翌日にすぐ病院にいってみると、子宮の中には何もなくなっていた。「血の塊をとってもってきてもらったら卵があるかどうか確認できたんですが。」と先生に言われたが、今の子宮の中に何もないことを考えると全部流れてしまったということで間違いはなかった。きれいに全部流れ出てはしまっているので、前回のようにかきだす処置はしなくてこのままでよいとのこと。かきだす処置をすると次の妊娠まで3ヶ月なりはあけないといけないが、今回は2ヶ月後にはまた認識できる状態になるとのこと。うれしいんだか悲しいんだか、複雑だったけど、まだわずかな可能性は残されているかと、ただ不妊治療をやめるのが怖いだけでもあったけど、まだまだ可能性にかけてみようと治療を続けることにした。
 そして3回目の最後の妊娠を迎えることになる。#次回で不妊治療は最終回の予定です。
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