認知の風 その17 待望の2年後!?

 母が東京にきて2年、認知症の診断を受けてから4年が経ちました。2年の辛抱と言われていて何か変わるのかと思いきや、たいして変わりません。あいかわらず文句と嫌味も多いし、トイレや洗面台にかけてあるタオルを別の場所に持って行かないで!とか、何か私が注意するたびに「東京は難しいね。私には東京は合わない。実家に帰ります。」が始まります。自分が悪いとは思わないので、何かのせいにしないと気がすまないんでしょうね。
 変わってきたことといえば、漢字が書ける日と書けない日がでてきたり、朝日新聞で毎週土曜日に掲載されているクイズにだいぶ答えられなくなってきたくらいでしょうか。ただこのときはまだ答えを見つけるのは難しくても、問題の意味はなんとか理解はしていたと思います。答えが出た場合にはその言葉をその番号にマスに埋めてはいけるというか。
 我流リコード法で、週2回の運動、栄養バランス、食事は野菜からで血糖値を急激にあげない、夕食から朝食を12時間あける、たまにおやつにケーキを食べたりもしてますが、グルテンフリーも継続はできています。おかげさまで健康診断の血液検査はオールAで先生にも褒められました。体は元気、口も元気です。
 毎日毎日母に言うんです。「マイナスの言葉はやめて」と。「前向きなプラスの言葉を口にして。」と。マイナスの言葉はまわりにいるそれを聞いた人にも悪影響があると思うのです。母は何かあるとすぐに「すいません」と謝ります。実際心から悪いと思っては言っておらず、話から逃げるためだけに使っていると思われます。それがわかるから余計にイヤなんですね。私も仕事ではよく「すいません」といってしまうのですが、本当に謝罪が必要な時以外は極力言わないようにと思ってはいます。そのかわりにできるだけ「ありがとう」というように心がけています。前にも書いたかもしれませんが、「ありがとう」をたくさん言える人=いい人と思ってるんです。自分もいい人になろうとしているわけですね。
 ただ毎日毎日それを言い続けている効果かどうかはわかりませんが、例えば私が家に帰ってきたときの「お帰り」の声が1トーン高くなっていたり、明るい言葉を出そうとしているようにも思います。
 認知症だと物事を覚えられないわけですが、毎日毎日伝えれば少しは伝わるものもある気がします。毎日毎日同じことの繰り返しはつらいですが、少し成果が見えると嬉しいです。こういう小さな嬉しさを積み重ねていければと思っています。
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