認知の風 その12 記憶力と理解力の変化

 2021年11月、認知症の診断を受けてから3年、東京にきてから1年が経ちました。我流のリコード法を続けていて、規則正しい生活、夕食から朝食までを12時間あける、栄養バランス、食品添加物への注意、血糖値を急激に上げない工夫、週2回の運動等で、東京にきた当初より母の記憶力はよくなったように思います。
 例えば洗濯物を干してと頼んだとします。トイレに行きたいからじゃあトイレにいってからね、といってトイレに行って出てきたら、今までだと当然のように洗濯物を干すことなんて完全に忘れていたわけですが、それをちゃんと覚えていたりするんですね。アイスクリームをやたらと欲しがらなくなったのもこの頃からだったと記憶しています。あと漢字がとても書けるようになりました。日常会話に出てくるような漢字はほぼ書けてました。一時は漢字を初めてみた外国人状態といいますか、例えば「道」とかこのシンニョウの形って変わってるじゃないですか。漢字を見ながらでも書けない時がありましたので、それに比べれば随分な進歩です。
 ただ理解力は変わらない感じです。例えば「お茶飲む?」とか一つの質問だったら「飲む」と答えられるのですが、2つ以上の要素が入るというか「緑茶は熱々じゃなく少し冷ましたお湯で入れるのが美味しいから、先に急須にお湯を入れて。」というと、もうダメです。前半の1行を覚えられないということかもですが、なぜ急須に先にお湯を入れるのかを理解はできない。自分がそのときにしたいことを無意識にするというか、それによって他のことがどうなっても関係ないんですよね。お茶碗をどこかに収納したいんでしょうが、オーブントースターの中とかに入れてあったりします。自分の目に見えないところに入ればどこでもよくて、オーブントースターがどういうもので、どうしてそこに入れてはいけないのかといったことはわからないわけです。単純な記憶より考えるというのは脳にとって高度なことなのかもしれないですね。
 この時はまだグルテンフリーはやっていなかったのですが、リコード法というか健康な生活は、すべての病気に、この認知症にも効果はあるということが証明できたかなとは思っています。
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