認知の風 その3 1年間の状態

 発症してから1年間はそれほど大きな変化はなかったようには思います。その2に書いたようにもの忘れや性格の変化はあるものの、歩いて5分ほどのところのスーパーに自分で買い物に行き、お惣菜ばかりであまり料理はしなくなっていきましたが、自分でご飯も食べていました。お惣菜ばかりになるというのは、別に認知症でなくても普通に年をとればよくある話かなあと思っています。
 母とは離れて暮らしていたので様子を見るためもあって、iPadミニを私の携帯に紐づける形で契約して、facetimeでテレビ電話ができるようにしていました。私から電話をかけて画面のボタンをスライドするだけで、電話を受けてくれさえしたらいいんですけど、なかなかそれができなくて、電話してiPadを持ってきてもらって電話で「はい、今画面に出てるでしょ? そのボタンをスライドしてみて。」と言ってやっとなんとかできていました。テレビでつないで、お互い夕飯を食べたりしていると、母も「なんか一緒の食卓でご飯食べてるみたいね。」なんていってくれ、一人の夕飯の寂しさも少しは紛れているようでした。いちいち電話で言わないといけないとはいえ、1年間はテレビ電話の操作もできていたということです。ipadを必ず線を差してと伝えていましたが、ずっと線を差すというのがどうもいやなのか、充電がきれたり、どこにあるかもわからなくなって、電話で伝えても操作ができなくなって、テレビでの会話ができたのは残念ながら1年間くらいのことではありました。
 認知症の進行は人によって様々ですが、環境の変化やストレスがかかると一気に進行するということがあるようです。診断を受けてから1年後に父が亡くなります。次回はそのお話をしたいと思います。
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