良いケアマネージャー(ケアマネ)に担当してもらえると家族の負担が大きく違うとおっしゃられていた先生がいました。良いかどうかの判断基準は、家族の身になってアドバイスをくれたり、介護の方法について提案をくださったりするかどうかということのようです。月1回ハンコだけもらいにくるような、単なる御用聞きケアマネは良くないですよと。
営業でも提案型営業が良いとよくいわれます。御用聞きか提案型かの違いは相手のことをどれだけ考えているかということにつきると思うんですね。相手の立場にたって考えれば、もっとこうした方がいいとか提案したいことが自然と出てくるものだと思います。
うちの母のケアマネさんはもうかれこれ4年以上お世話になっているわけですが、残念ながら御用聞きですかね。月1回訪問はありますが、1時間ほど楽しく世間話をして帰られるだけです。最近の母の様子がどうか聞かれることもほとんどなければ、私から最近の状況を報告して、例えば着替えもTシャツの上に下着を着たりと服を一式そろえておいても難しい場合があるといっても、それに対してアドバイスも何もありません。ヘルパーさんに入ってほしいといっても、家族ができることはできないから無理ですとか、じゃあ私が一人でやるしかないのかとなっても何のアドバイスもない。なんだか愚痴みたいになってしまいましたが、そこまでひどい方というわけでは勿論なくて、こっちが家事代行サービスの会社を紹介してほしいとか、要望を出せば比較的すぐに対応はしてくれます。サ高住から断られたときはさすがに何もできなかったと気にされたのか、違う施設を紹介しようとしてくださったりもしていました。人柄も悪くはなくて、いつも発言は前向きです。母のことを可愛いとか素敵とかいったり、裏表はややありそうというか、その点は当初から気にはなっていましたが、長年経ってきたせいか最近は裏表はあまり感じません。私に見抜かれてきていると思ってるかな?
実家にいたときにも別のケアマネさんがいたわけですが、今から思うと実家のケアマネさんの方が良かったかもしれません。父の時からお世話になっていましたが、母の健康診断に自らつきあってくださったり、家の手すりやヘルパーさんの提案も向こうからしてくれました。東京に連れてくる前には「ゴミを捨ててない」「お風呂に入ってない」「洗濯していない」と問題点ばかりぶつけてこられて、こちらも苛立つことも多かったですが、今から思うと一生懸命やってくださっていたと思います。母が実家にいたときはほぼ私は何もしなかったので、そういう意味ではケアマネさんのおかげで楽ができていたかもしれませんね。
母のことで少しずつできないことが増えてきて、これからが色々考えないといけないというときに良いケアマネさんには恵まれていないという状況ではありますが、介護業界の人手不足を考えるとケアマネさんの交代まではしなくてもよいと考えています。交代したところで良い方がくるとは限りませんしね。今のケアマネさんには「御用聞きじゃなくて、色々提案して教えてくださいね。」と伝えはしました。お返事はなく黙ってましたけどね。ケアマネさん以外で色々な方の意見を聞いたり、それこそネットを活用したりすることで情報を得ることができれば、自分で介護の計画を立てることもできると思います。次回は私が思う認知症介護の計画を書いてみたいと思います。
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