認知の風 その19 母との旅行

 あけましておめでとうございます。母が東京にきてから4年が経過して5年目に入りました。今年からは過去のエピソードを交えつつ、リアルタイムでの状況を投稿できればと思います。認知症の介護をされている方の参考になれば幸いです。
 母とは何回か旅行に行きました。たまにある私の遠方出張に連れて行ったり、里帰りで実家に泊まったり。その際に発生したエピソードをお話したいと思います。
①トイレがわからない。
 夜中にトイレに起きるわけですが、自宅だと空間認識ができていて、無意識にトイレの場所がわかっているので問題ないのですが、ホテルの部屋だとすぐ隣のドアであっても初めての場所なのでトイレの場所はわかりません。間違えて外のベランダのドアを開けようとしていたり、和室だと押し入れのドアを開けて中を探そうとしていたり色々ありました。
 対策1)トイレのドアノブに「トイレここ」と書いた紙をかける。
  (結果)暗いので紙が見えなかった。
 対策2)電気をつけっぱなしにしておいて少しドアをあけて明かりがもれるようにしておく。
  (結果)1回目はいいが、出たあとに母が自ら電気を消してしまうので、2回目以降は効果がない。
 改善案1)トイレのドアに大きく「トイレ」と書いた紙を貼る。
 改善案2)あきらめて電気をつけたまま寝る。
②部屋の外に出てしまう。
 これもトイレに行こうとしての行動ですが、ホテルの部屋の場合、トイレのドアを出ると目の前は壁というか、ベッドは右や左に行ったところで視界に入らない位置になります。それに対して入口のドアはすぐ横にあるため、そちらに行ってしまいガチです。1度部屋の外に出て、ホテルの外にまで出てしまったこともありました。たまたまホテルのパジャマを着ていたので、通りがかりの方が見つけてホテルまで連れてきてくださったことがありました。
 対策1)入口のドアに「このドアの向こうは外。絶対に出ない!」といった張り紙をする。
 対策2)ホテルの名前の入ったパジャマや特徴的な浴衣を見につけておいてもらう。
③長時間ホテルの部屋で待ってもらうとき。
 私の仕事についてきてもらったときは、私は朝でかけて夕方帰ってくるという形になります。ホテルはお昼ご飯がついていないところがほとんどですよね。最初に宿泊したときにホテルの目の前に食堂があるので、お昼はそこで食べてと紙に書いておいておいたのですが、夕方帰ってきたら何も食べていなかったようでした。
 対策1)お部屋の中に食べ物を準備。
 対策2)少し眺めがいいお部屋とか、敷地内で過ごせるホテルにする。

 いつもと違うところに宿泊するというのも刺激になって悪くないことだと思うので、以上を気をつけてこれからも楽しい旅行ができればと思います。
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