認知の風 その15 家事代行サービス

 今日は家事代行サービスのお話。本来ヘルパーさんに来ていただきたいのですが、家族が同居していると、家族ができることでヘルパーさんには来ていただけないそうなのです。食事を作ったり散歩に行ったりを助けてほしいのですが、やっていただけない。結局行政のサービスはこんなもんなんでしょうと、正直少し諦めモードではあります。
 そこでやむなく一般の家事代行サービスをお願いすることにしました。1時間2000円から3000円くらいです。食事というより、母も一人で留守番は寂しいでしょうから、話し相手をしてもらうというのが一番の目的です。ただ何もしないのも変なので、2時間来ていただき1時間はお掃除をしてもらって、残り1時間をおしゃべりしてもらうと、そういう形で毎週水曜と金曜に2時間ずつ来ていただくことにしました。家もきれいになって私も掃除助かるし一石二鳥ではありますね。
 また東京在宅サービスという会社があって、マッサージに来てくれるんですね。医療保険がきくので、1回400円くらいとお得な感じ。これを火曜日に来ていただき、月曜と木曜は午後にデイサービスで筋トレということで、なんとか月曜から金曜まで毎日何かがある、という状態を作ることができました。
 この状態を2年ほど続け、介護4年目に入った今年からはさらに追加で食事作りのサポートも入ってもらっていますが、その話はまたおいおい。
 家事代行サービスはケアマネさんからの紹介で、一応介護ヘルパーの資格を持った、認知症もご経験のある方が来てはくださってます。それが一番最初に来ていただいた方は、残念ながら断られてしまいました。「私には荷が重すぎます」ということでした。最初は食事を作っていただいたんですよね。美味しくちゃんと作ってくださったんですが、すごく時間もかかったようで、美味しくなかったらどうしようとか、プレッシャーもあったようです。母への応対も怒らせてはいけないとかなり気を遣い、私も栄養バランスは良くとか色々言い過ぎたのかもしれません。
 そこで食事はやめておいてお掃除に切り替えたんですが、次にきていただいた方がなんと81歳。まあお元気で何よりなんですが、82歳を81歳が介護するってどういう状況?って感じですよね。ただ一人目の方のこともあるしで、大丈夫かな? 続けてもらえるかな?と、とても心配でした。初回を終わったあとに、「大丈夫でした? また来てもらえます?」と聞いたら「大丈夫ですよ。また来ます。」と言っていただけてほっとしたのを覚えています。まあ、例えば壁の下の方のカビを拭いてほしいとお願いしていても、普通に床を拭いてくださったりとか、母にたくさんしゃべらせてといっていても、2時間の中で10分くらいしか話してなかったりとか色々あって、毎回終わるたびにお礼と注意事項連絡で電話しないといけなかったりと、逆に今までにない手間が増えたりもありますけど、皆さん毎回毎回繰り返される母の同じ自慢話を穏やかに聞いてくださっていて有難いです。もう正直私は母の話は聞いてられません。そうでなくても、家事に忙しいのにその時間がもったいないとしか思えない。主治医の先生にも自分の話を気持ち良く聞いてもらえると、脳が穏やかで良い刺激になるから、1日30分でもいいですから話を聞いてあげてください、なんて言われますけど、無理です。母もわかってはいるのか、私には話さないようにはなってきましたね。
 家事代行サービスの皆さんとは、マメに電話なりをするようにもしていて、皆さんのことも少しは聞くようには心がけています。ビジネスパートナーというとカッコつけてる感じですが、私にとってはまさにそういう位置づけです。これからも良いお仕事のパートナーでいられればと思っています。
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次