認知の風 その14 病気の進行速度とその原因

 母には同じ病気のお友達(仮称:芙美さん)がいます。芙美さんとは年々疎遠にはなっていますが、たまに電話で話したりはしていまして、芙美さんが東京に遊びに来てくださったんですね。数日うちに泊まってもいただきました。以降、毎年GWにうちに来ていただくようになり、昨年まで通算3回遊びに来られましたが、今年は残念ながら来ていただけませんでした。芙美さんの認知症の進行してきたからです。今日はその状況と認知症が進行する原因を推測したお話です。
 芙美さんが認知症を発症したのは母より1年ほどはあとのことです。2019年に父のお葬式で1度お会いしていますが、そのときは物忘れが少しあるかなという程度でまだ認知症との診断は受けていなかったと思います。
 東京に初めて遊びに来られたのは2021年のこと。その時も物忘れはありますが、食事の準備や食器洗い等、色々と手早く家事も手伝ってくださるし、今ひとつ食の進まない母に「美味しい! 食べないんだったら私が食べるよ。」と明るく食べるように促してくださったり、芙美さんのおかげで家がとても明るくなったものでした。何回も同じ話をしてしまったりはしますが、母と話されていると二人でずーっと同じ話にはなってしまっていますが、盛り上がっていて楽しそうです。もともとの人柄の良さもあるのか私の相談にものってくださったりと理解力はあるし、日常生活は全く問題ない感じでした。
 それが翌年の2022年。料理はできなくなっていました。今日が何月何日かは勿論わからないし、すっかり母に追いついたような感じで、2023年には完全に母よりも悪い状態となっていました。性格も少しわがままなふるまいがみられるようになり、家事の手伝い等も全くしていただけなくなり、どこか楽しいところに連れていってと要求ばかりを言われます。3年目で一番驚いたのは、私と母の関係を「お二人はどういう関係なの?」と聞いてきたことですかね。母の方が「親子よ。この子は私の娘。」と答えていました。
 では芙美さんの認知症がどうして急激に進行してしまったのか。一番の原因は糖分ではないかと私は思いました。芙美さんはコカ・コーラや飴やアイスクリームといった、それこそブドウ糖果糖液糖のお菓子や飲料をよくとられるんだそうです。朝もいきなりパンを食べているようで、血糖値の急上昇を多く起こしているのだと推察されます。それとタンパク質の不足もありそうです。お菓子を食べるのでお腹がいっぱいでご飯が食べられないという、一番悪いパターンにもなっているようでした。
 芙美さんの旦那様にはお電話でお菓子を控えるようにと、血糖値の急上昇は起こさないようにと進言はしまして、コーラを飲むのはやめられているようではありますが、食事の順番までは難しいようです。
 病気の進行は人それぞれですが、食生活の影響は少なからずあるんだという確信のようなものは得たように思います。これからも母には「我流リコード法もどき」を継続したいと思います。
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